2008年04月27日
「S」の時代
東京オリンピック開幕を控えた1960年代初頭
ホンダは乗用車生産に本格進出を図ろうとしていた新参者
でした。軽トラックT360に続く
小型車・切り込み役はご存知の名車「S」
360ccで開発され500ccで市販開始
600以降はクーペ・タイプも加えられました。
1970年の生産終了まで文字通り60年代の日本を駆け抜けて行ったエス
この期間日本車の進歩も目覚ましいものがあり、ロータリーエンジンの実用化
F1で日本車初めての優勝、大衆車ブームと第二次軽自動車ブーム,
その主役に躍り出たホンダの「N」増え続けるブランド数と販売店・・・・・
トヨタが美しい2000GTを開発していた頃
日本では数少ないクーペの一台がこれでした。
以後の10年、ユーミンの歌にも出て来るベレG
(ベレット1600GT)ファミリア・クーペ
コロナ・HT,サニークーペ、カローラスプリンター
が相次ぎ登場し日本はクーペの黄金時代へと
突入します。
大人気のオープンボディに比べれば
お世辞にも格好よいとは云えないものの
当時の幌の材質を考えれば立派な実用車
CMではビジネスカーと主張していたものです。
今では検索で同名のドイツ製高級車が
ヒットしますが,元祖はこちら
我が家の玄関前に収まりそうなのも
小さい方のS600しかありません