2007年12月09日
続々! ツーリングッ・・・③
・・・一瞬、思考が停止した気がしたんだけど、
そんな瞬間があったらダメなわけで・・・・・・。
Kるんは左カーブの道路脇の溝を越えたところの
植え込みの少しひらけたところで、空をみつめていた。
次の瞬間、Kるんに寄り添うKゆきさんが居た。
「大丈夫か? 起きられるか?
そっち側に座ってみよう! 足は・・・???」
KゆきさんがKるんを抱きかかえ、
溝に足を下ろす格好で座るよう促した。
「ブーツ、脱ぐ?」
「ううん! いい! 脱がない。」
「足は大丈夫みたいだな!」
「うん。でも、見たくない!」
!!!
『・・・あぁぁぁぁぁ! 絶対怪我してる!
怪我してるときってさぁ、傷口を見たくないんだよね。
傷口みちゃうと、気持ちが萎えちゃうんだよね。
あぁぁぁぁぁぁ! Kるんに怪我させちゃったぁぁぁ!』
『・・・でも、動くんだよね、足!
はぁ~、良かったぁ~~~。』
あっ、Kるんが立ち上がった。
とりあえず、安心した。ホントに・・・。とりあえずは・・・。
そして、今後はバイクだ。
きっと、バイクはKMさんが起こしてくださったんだ。
溝を跨ぐように、うまく垂直にそのバイクは静止していた。
『Kるんは、バランス崩しながらも溝にはまらないように
避難しながらバイクとともに横になったんだな・・・・・。』
平らではない場所に居るバイク。
とにかく、車道に引き戻さねば!
バイクの前と後ろを持つ、KMさんとKゆきさん。
私にできることは・・・、
バイクが斜面に沿うように横倒しになったらイカンと、支えてみる。
しかし、結構な斜面なので、
やはり、我が身の方にバイクはうなだれてくる。
「コツギさん、代わるよ。下で車が来ないか見てて!」
K藤さんが下のカーブに自身のバイクをド~ンと置いて、
我々の所へ向かってくださっていたのだ。
「ありがとう! お願い!」
私は坂をくだった。走ってくだった。
下からの車と、上からの指示がよく見える位置に立った。
『車、こないで! 車、こないで! こないでくれ~~~!』
K藤さんの合図! 両手で大きくオッケーサイン。
「大丈夫だよ~~~ぉ!」
走って坂をあがった。
『Kるんもバイクも大丈夫???』
その頃、Kるんが何故、横になってしまったか議論されていた。
・・・無言のKるん。
手を挙げる私!
「あたしなの! あたしが止まったから!」
「・・・・・・そりゃあ、ダメだろう・・・。」
「・・・・・・・・・・・・(はい、だめです。すみません。)」
バイクのエンジンがかかる。大丈夫らしい。
そして、次にすることは・・・。
「じゃあ、あたし、先に上がってます。」
「どこまで続くんだよ、この坂!」
「確かに、これは結構キツイよな。」
「まだまだ続きそうだよぉ~(あたし、少々、涙目)。」
そして、決意新たに!
「あたし、また止まりますから。止まりながら上がりますから!
だから、先に行きます。でも、止まりながらですから!!!」
後ろ髪を引かれながらも、とりあえず上に!
平らなところに行かなければ!
みんなも上に! 平らなところに行かなければ!
慎重に我がバイクに跨った。
・・・Kるんは大丈夫か!?
次のカーブ止まらずに曲がれたっ。
・・・Kるんは大丈夫か!?
そして次のカーブ、思いのほか緩やかだ!
・・・Kるんは大丈夫か!?
直線の視線の先に、T野さんが!!!
「どうしたの?」
「あたしがカーブで止まったから・・・(説明)・・・。
でも、今、みんな来るよ!」
「もうすぐだよ。もう、あのカーブはないよ。」
「ホント~~~! 良かったァ。」
上りきった。随分前から待ってたT田さんにも状況説明。
みんなも続々と上がってきた。
良かった。ひと安心だ。
・・・・・・大きな恐怖はクリアした。
しかし、小さな恐怖がまたしても襲い掛かる!!!
あっ、でも、もう誰も怪我しないからね。
とりあえず、次回に持ち越し!