2007年07月02日
ラジオデイズ14
前にも触れましたが、文化放送の「ユア・ヒット・パレード」は、
昭和30年(1955年)10月1日から昭和51年
(1976年)1月18日まで続いた長寿番組で、
パーソナリティー(当時はディスクジョッキーと
言っていました)は、文化放送アナウンサーの
茂木幹弘さんとアシスタントジョッキーの
田中マリ子さんでした。
【大いなる西部のCDジャケット】
この番組で放送される曲は映画音楽が多く、
当時はポップスよりも映画主題曲に圧倒的な
人気がありました。
例えば、ジェームス・ディーン主演の「エデンの東」などは、
2年半も第1位の座をキープしていました。
この他、「鉄道員」や「刑事」などのイタリア映画、
「シェ-ン」や「誇り高き男」、「OK牧場の決闘」など、
西部劇映画の主題曲がこの番組から大ヒットしました。
そんな西部劇映画の中で、1958年に制作された
ウイリアム・ワイラー監督の「大いなる西部」は私の
大好きな作品です。
特に疾走する駅馬車の車輪のクローズアップで始まる
オープニングテーマは圧倒的な迫力です。
音楽はジェローム・モロスが担当、全編に挿入されている
曲も素晴らしいものばかりです。
サウンドトラックによる冒頭のメインテーマには、
最後の部分に犬の鳴き声が挿入されています。
ところが、発売されているレコード(後にCD)には
犬の鳴き声は入っていません。
従って、好きな犬の鳴き声が入っているサントラバージョンを
聴く場合には、映画のビデオを観る必要があります。
かくして、この曲が聴きたくなるとビデオを再生して、
冒頭のメインテーマを楽しむことになります。
後年、DJの茂木さんには何度かお目にかかり、当時の
話しをさせていただいたことが懐かしく感じられます。