2024年02月15日
RASHEEN?
日産ラシーン、90年代半ばにカタログに載ったパイクカーの一台です。
パイクカー・・・・バブル期を象徴するのが日産の大ヒット限定車シリーズでBeー1、パオ、フィガロ、エスカルゴと続いた高田工業製の限定車です。
限定ではなく、カタログモデルとしてLINEupされたラシーンはテールゲートを持った4輪駆動のオフロードタイプ・ワゴン。
それまでのパイクカーが全てリッターカーのマーチを土台につくられていたのに対し、ベースをサニークラスにグレードアップ。絞り込みの緩いボクシーなスタイルは肩回りの余裕も広く、実用的なデザインでした。
発売当初は、まだ日本でミニバンブームが根付く前、レガシーやスプリンターカリブ、ウィングロードといったステーションワゴンタイプがもてはやされていた時代でもあります。
ラシーンが生産さrていた間に、オデッセイやストリームといったミニバンのブームが起こり、日本車の売れ筋も急速に変化してゆきます。
最後のパイクカーとなったラシーンでしたが、後継者に相当する車はなく強いて言えば今も生産されるエクストレイルがその系譜を継いでいるといえるかもしれません。
当時「羅針盤」と銘打っていち早くホームページを立ち上げた日産でしたが、WEBカタログはそろそろ紙のカタログを駆逐しようとしています。
母体のサニーもティーダ、ノートにその地位を譲りワゴンタイプが落とされた今となってはラシーンは貴重なクルマの一台で、根強いファンがインスタ等に愛車の写真を載せています。