2023年07月16日
GR86/BRZ CUP
今日のdrive to the future GR86/BRZ CUP第2戦で見事優勝し、現在ランキングトップの井口卓人 選手をゲストにお迎えします。
今更ですがTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ CUPというレースはいわゆるワンメイクレース
その昔西澤師範もドライブしていた草の根(みたいな)レースです。
草の根運動とはちょっとおニュアンスが違うものの敷居の低い参戦しやすいレースという趣旨は昔から変わらず。市販車をナンバー付きのまま(つまり車検が通る状態で)レースに参加させ、ふだんの足代わりにも使っていいですよ!
というカテゴリーです。普通にはレース用の車両というものはナンバーがつかず、レース場までの往復はキャリアカーに乗せて運んだり、ガレージに保管しておく必要があります。自前で支払うとなれば費用も莫大。
唯一、一般公道を走る時にはゼッケンの数字を隠しなさい、と言われる程度で普段の足、愛車がレースの出場車になる・・・・裕福でないドライバーにはありがたいカテゴリーです。
参考までに昔のヴィッツレースを例にとれば、専用の車両価格が130まんほど。これに必要な安全装備などを加えると40から70万円ほど。必要なA級ライセンスを取得するのに10万円前後といったところ。
さらにレースの参加費が4万円弱、タイヤにオイル、ブレーキパッド等消耗品から往復の高速代、ガソリン代がレースごとに加わり、練習してもっと上手くなりたければサーキット走行を時間枠で30分ごとに買う、といった感じ。
趣味としてはお安くないです。でも、ゴルフやフェラーリで同じことをやったらとんでもなく高価です。だから草の根、と呼ばせてもらいます。
レースの一番の特徴は全車同じ性能の車が揃っていること。はっきり言って上手いやつが優勝です。
と簡単な話ではありません。クルマもタイヤの空気圧や慣らし運転の出来不出来、使うオイルや扱い方で性能は一様ではありません。そんなセッティングの優劣も含めて接戦が繰り広げられるところが観客にとっても醍醐味の一つ。
勝つためには・・・・
練習しかありません。
というのが、だいたい一致した結論。
だからピストン師範も人知れず練習を重ねていたのです。
こういう基礎知識をお含みの上、普段レースにはあまり目を向けてこなかったカーマニアにも是非お聞きいただきたい今夜の放送です。