2023年06月18日

映画:太陽(てぃだ)

高倉健の本名と同じ苗字の昔の同僚が脚本・監督した脚本、監督を担当した「太陽(てぃだ)」(主演/峰岸徹)と、大林宣彦監督作品「風の歌が聴きたい」(主演/天宮良 中江有里)の二本立て上映会が催されました。
旧知の映像ディレクター小田くんは共にワイドショーの激戦区で仕事を共にした仲。と言っても事件取材が多かった私と違い企画コーナーでヒューマンドキュメントを得意としていたのが彼。
一度っきりの取材が多い事件取材と比べて、何度も取材先を訪れる彼の仕事からは様々なつながりも生まれてくる。音の聞こえない生活を余儀なくされた1組の男女が出会い、結ばれ、やがて宮古島でトライアスロン大会に参加する。
そんな夫婦のドキュメンタリー(ATP総務大臣賞を授賞)を制作したことが巨匠・大林宣彦監督の目に留まり、ほぼ実話に沿ったストーリーが天宮良、中江有里の主演で映画化された(1998)のが「風の歌が聴きたい」
出演したほぼ全員が手話のセリフもマスターし、中江有里などは声のセリフなし、表情と手話のみでの演技を求められる難しい仕事をこなしていた。もちろん宮古島で実際にランニングシーンも。

この映画から8年が経ち、峰岸徹、天宮良、村田雄浩らが再度宮古島トライアスロンを舞台とした映画に主演する。脚本、監督は風の・・・・原案の小田大河。
今度の主役は負け組のオヤジ5にん。彼らがいかに辛酸を舐めた末にとらいあすろん感想を目ざすハメになったのか?チャレンジ・ストーリーでもあり敗者復活戦でもある。
撮影期間も予算も限られる中、ハートウォーミングな楽しい作品に仕上がっている。何より制作された15年前からほとんど古さを感じさせないのは驚き。デフレ下の世相もだ。

監督の頭には新たな負け組五人衆のプランがあるという、2025撮影に向けて自らリメイク版を作る意欲満々だ。
興味深いのは、高校教師だった彼の父親が夏休みの宿題に書かせた「親から聞いた太平洋戦争」をまとめた著作の映画化プランだ。再現映像も含めこうした記録は今こそ残さねばならないときだ。
と思う

作品は今後も横浜、お台場、オリンピックスクエアなどで上映されるとのこと。

| 16:40 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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