2023年02月14日
今日の - UP CLOSE
『JAM THE WORLD - UP CLOSE』今日の青木理さんは昭和の人気テレビ番組の裏側にフォーカスします
まだ液晶画面ではカラー映像はもちろんテレビすら見られなかったブラウン管時代、昭和のお茶の間で人気のテレビ番組に「川口浩の探検隊」が活躍する水曜スペシャルがありました。
海外を中心に誰も取材に訪れないような未開の地を探検する冒険・ドキュメント番組の体ですがBBCが作るドキュメンタリー番組とはどこが違うのか?
ゲストにこのほど「ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実 」を上梓したプチ鹿島さんを迎え、真面目に考察した探検隊の真実、演出の手法、エンタメとしての番組作りについてジャーナリスティックな視点からに考察します。
話は水スペから、テレ朝のアフタヌーンショー、ヤラセ問題事件へと発展してゆきます。情報番組における演出と事実の報道におけるリアリティの問題について鋭い視点で語ります。38年も前の事件で覚えている人も現場には数えるほど、今改めてこの大問題にメスを入れた鹿島さんの着眼点も流石ですがメディアを取り巻く考察として興味深いトピックであることに変わりはありません。
ヤラセ、という言葉がポピュラーになったのも実はこの事件が発端でした。番組は打ち切り、責任者が処分を受けるなど大問題に発展したこの事象を改めて取り上げたことはとても重要で、決して昔話として一蹴することができない出来事を正面から捉えた意義深い一冊です。
メディアに携わるものやこれから目指す人たちにとって、きっと優良な教科書になるのかも?早速書店で手に取ってみたくなりました。
UP CLOSEはjーwaveのSPINEAR (スピナー)バナーから、Amazon_music独占配信です
ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実
【著】プチ鹿島 価格 ¥1,980(本体¥1,800)双葉社 刊