2023年01月10日

prius new début

11月に発表になった新型プリウスは数えて5世代目。以前ほど売れ行き芳しくなかった初代からは見違えて、大ヒットした2代目以降とシルエットはちょっと変わっていました。

Dscf9008

中でもウインドウ・グラフィックは先代から大きく変化した部分。6ライト風に見せる2代目以降の伝統は捨てて、キャッツアイ風のはっきりとしたファストバックスタイルを採り入れています。Dscf9010_20230105233401

そしてウィンドウ・シールドからルーフまでシームレスに繋がる見事なラインどり、フェラーリもマッサ青なスタイリングはとても大胆!

よーく見るとリア・ドアのドアハンドルが隠れて2ドア風に見せています。サッシュの中に隠されたヒドゥン・タイプで電磁ロックを解除する電気式。ちょっとEVみたいです。


ヘッドライトまわりは先行するクラウンのイメージと共通、先代のブーメラン・デザインからコの字型を左右で繋いだワイドな造形に進化。

ともかく、この四半世紀でクルマのモーター駆動を当たり前の存在にまで高めたこれまでのプリウス。以後ライバルたちも相次ぎハイブリッド化され、ハイブリッドと言うだけではもはや存在意味がなく、牽引役としてのプリウスが独自性をどこまでアピールできるかが鍵となります。

アクアという弟分やプラグイン・ハイブリッドの新顔も登場する中で老舗のプリウスがどんな魅力を打ち出せるか?正念場と言えるかもしれません

さて初代のプリウスが市販化されたのは今からもう四半世紀も前のこと。当時の開発目標は単純...、燃費を倍にしろ!!!

無茶とも言える号令に開発陣はハイブリッドを導入。

実はトヨタでは以前から、エンジンとモーターで協働するこの仕組みを研究開発していたのでした。

プリウス登場の10年前、まだ晴海会場で東京モーターショーが開かれていた1987当時、トヨタブースに古めかしいトヨタスポーツ800の改造車が展示されていたのを覚えている人は、さすがにもう重役クラスでしょう・・・・・

独特のロングノーズボディのエンジンルームには普通にガソリンエンジンと電気モーター、発電機が一直線に並べられていましたが、市販化された初代プリウスはエンジン、モーター類を横置きにして前輪を駆動、・・・したばかりかエンジン、モーターをデフレンシャルギアで繋ぎ、どちらが止まっていても車輪を回し続けることができる、頭のいい方式でした。
他メーカーもこぞってハイブリッド開発に血眼となっていたものの、トヨタのような並列システムを生み出すことは叶わず、さまざまなトライアンドエラーを繰り返しています。

最近では、エンジン駆動を車輪と断絶したシリーズ方式の日産ノートが大ヒット。このシンプルな方法はダイハツがロッキーでも取り入れているので今後小さなサイズのハイブリッド化で展開がどうなるか注目です。

もはやプリウスであることの意義が問い直された5代目

どんな魅力を秘めているのか?スペックが気になるところです

| 20:42 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー