2022年11月03日

ICBM?

けさのJアラートの発令には、さほど驚かなかった御仁もいたかもしれません。つい先日も佐藤アナの勤務中の発動でしたから・・・・
しかし7時48分ごろに日本上空を通過して太平洋上に落下したとされた第1報は、その後「実は日本列島に到達する前に消滅していた」と訂正されたのですから、あれ?・・・・と思った方も多かったことでしょう。

実際のミサイルの動きを追尾して情報を流していたならば、こんなエラーはあり得ません。でもそれでは緊急警報としては役に立ちません。
ミサイルの進路を予測して前もって警告するのがアラートの重要な役目です。だから、今回のようなエラーも起こり得るのが正直なところ。

実際には、発射直後の弾道の軌跡を解析して、これから進むであろうコースを予測し、それに合わせて警告を出す・・・・・
野球でいえば、大きなセンターフライをヒッティングの直後に見定めて、せんたーかライトか、はたまたレフトなのか即座に判断する様なもの。それをピッチャーの頭上通過前に予測して守備陣に声かけるようなものですから速さと正確さが何より求められます。

今回でいえば日本上空通過は7時48分と予想されましたが、その情報が公表されたのは7時50分ごろ、これでは犠牲フライもヒットになりかねません。
日本列島まで10分とかからずに到達してしまうミサイルの動きを、いち早く警報で伝えることの難しさが図らずも今回露呈した形となりました。
と、同時に正確な情報がいかに難しいかも思い知らされたのが今回です。

実際のミサイルは好悪(土)2,000㌔にまで到達したものの距離は750㌔にとどまっており、これは1段目の燃焼後、2段目に点火できなかったか、2段目自体の故障に起因するものとの見方が出ています。

今日までは米韓の大規模な演習が行われており、中国の全人代の終了後、アメリカの中間選挙・投票日を控えたこの数日がデリケートゾーンだったことは指摘されていましたが、もう一つの懸念、核実験についてもまだまだ緊張が解けない日々が続きます。

| 11:53 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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