2022年11月01日
100th annual day
今から100年前の今日は日比谷にある東京会館の創業日
帝国劇場のお隣に位置し、数々の要人ももてなし、ある種迎賓館の役割を果たしてきた東京會舘の100年の歴史を振り返ると日本が如何に激動の時代を生き抜いてきたかを思い知らされます。
開業の翌年には関東大震災に遭遇、昭和を迎えてからは戦争の影響を否応なしに受け、軍部に徴用されたりGHQに接収されたり、波乱の歴史を重ねます。お隣帝国劇場と地下で繋がっているのは一時帝劇の傘下に加えられたから。今は都営三田線日比谷駅と繋がっています。
そんな東京會舘が迎えた100年目の記念すべき日、ローズ・ルームでは真矢ミキのディナーショーが行われています。ローズ・ルームの名付け親は実は接収時代の米兵たち。ヴァンケット・ルームの天井装飾の素晴らしさにローズの様だと形容したのが始まりとか。このGHQ統治時代には本格派の給仕スタイルを目の当たりにできた他、バーテンダーを数多く輩出出来るなど貴重な経験ももたらした様です。
現在の建物は震災を生き抜いて来た初代から数えて三代目にあたるものですが、100年前からヴァンケット・ルームを照らし続けて来た東洋一の大シャンデリアの一つは、今でも館内に飾られて輝きを放ち続けています。
三基作られたうちもう一つは明治村に展示、もう1基はバックアップ用に保存されています。
100年もお客をもてなして来たその輝きは次の100年どんな時代を照らして行くことになるのでしょう?