2022年10月22日
朗読劇「再生」
惜しくも「日本の劇」戯曲賞2021では賞取りレースに敗れたものの、佳作の優れた作品に光を当てるのが今回の企画。
照明装置も緞帳もないフツーの稽古場を使って、最小限の音効と生ピアノが一台。
そこに役者6人が入れ替わり立ち替わり、脚本を読み上げる朗読劇の体裁です。
衣装も小道具もなし。
でも役者の演技は真剣そのもの・・・・舞台の本読み稽古の最終仕上げ風景を見ているかのよう
ストーリーは中学生で自死した姉が残した日記を中心に、12年後、残された妹と家族たちが辿った変遷を織り交ぜながら、亡霊として現れる姉との不思議なやりとり・・・・・
喜怒哀楽を、とりわけ怒と哀のリアリティはさすがベテラン陣だけのことはあります。
これが舞台初挑戦とは思えないメンバーもいて、練習にはさぞ熱がこもっていただろうことが容易に想像できます。
しゅつえんは文学座の山崎美貴をはじめ、徳岡明、小室ゆらの女優ら他
23(日)まで。全予約制。
ミュージカルカンパニー:イッツフォーリーズ稽古場Aスタジオにて