2022年10月10日
E767
卓上カレンダー、今月は政府専用機に次いで自衛隊機最大クラスの機体、E-767です。 背中に背負った大きなレーダードームは地上や海上からは死角となる水平線の向こう側200マイルまで敵の動きに目を光らせています。
日本では本格的な早期警戒管制機(AWACS)の導入となるもので、従来のプロペラ機を使ったE2C警戒機に比べると航続距離が飛躍的に長く、目的とした作戦空域まで迅速に移動できるので、たとえば東京から二千キロ以上も離れた洋上で運用の必要が生じた場合でも、2機交代で常時監視の目を光らせることが可能になります。
この前身となるE-3型=ボーイング707型をベースにした早期警戒機は既に世界の空で活躍しており、湾岸戦争でもその活躍ぶりが伝えられています。まだ、日本にしかないE767が実戦に投入されるとなると、それは世界で初めての運用例となりかねません。
海峡の安全が維持されて、出番が回ってこないことを願うばかりなのですが・・・・・・