2022年10月25日
classic car rally in皆野町
埼玉は皆野町サンデーラリー に集結したクラシックカーたち
決められたコースを設定された時間通りに正確に走る技を競うのがラリーです。
競技を終えてパルクフェルメに集合したラリーカー達を品定め...
戦前のオースチンセブンがあるかと思えば、70年代の人気をさらったロータスヨーロッパがエランと共に顔を揃えていたり
ガソリンエンジン車もその長い歴史の終わりに近づいてきた今、街中のガソリンスタンドで給油出来るこうしたクルマたちの走りを見られるのも、実は貴重な経験になっていくのかもしれません。
フランス車・ルネボネジェットはいち早くミドシップ配置のレイアウトを市販車に採用した記念碑的存在。運転席の後ろとリアホイールアーチの間がエンジンの居場所です。横置きのエンジン配置もこの時期ではまだ珍しかった方。ホンダのNが誕生するのもこの後でした。
奥に並ぶルノー・ドルフィンは日本にも増殖した4CVのパーツを譲り受けたモダンなセダン。ということは日野コンテッサと同世代のクルマ・・・コンテッサのデザインがいかに垢抜けていたことか・・・
この時代にはリアにエンジンを載せた乗用車も少なからず存在しました。赤いシムカ・ラリーもその一例、vwが成功した事の証でもありそうです。角型のヘッドランプもこの頃から目立ちはじめますが会場を埋めた車の大部分は丸眼・・・・・・
会場ではこのほか皆野町の伝統芸能、獅子舞が披露されました。一見欧米のスポーツタイプと不思議なコントラストを感じさせますが時代を超えて人々を魅了するものを生み出して、それを何世代も継承していくには多くの人の不断の努力が無ければなりません。
横笛の笛の音も恐らくは代々耳コピされて受け継がれたもの.クラシックスポーツの維持だってパーツ探しやメンテナンスのノウハウが受け継がれるからこそ、現代のガソリンを注入して走れるのです。
さまざまな規制や安全基準が増えたので、同じ車づくりはもう不可能です。時代遅れのプロダクトに歴史的な価値を認めて優遇するか?環境規制に非適合の厄介者として過剰な税負担を強いるのか?(日本は後者)
伝統も文化も一旦継承することをやめたら再興はとても難しいものです。
埼玉の小さな町が頑張って伝統を残そうとしているこんなイベントがとても気に入りました。次回来春の大会にもまた足を運んで、いつの日にかフロンテSSSを手に入れたならきっと!