2022年01月08日
thunderbirds are go
1966年の日曜日。夕方だけはどこにも出かけたくありませんでした。
毎週日曜日の夕方6時に始まるサンダーバード。1週たりとも見逃すわけにはいきません!
1965年のイギリス作品サンダーバードは翌年日本でも放送されて大人気
何度も再放送されたほかリメイク作品も相次ぎました。
が、今度はオリジナル作品を忠実に再現した新作の公開です。
これはファンとしてもう見逃す訳にはいきません!
今回は1965年当時に映像化されなかった3篇のラジオ・ドラマ版(epレコード)に映像を加えたモノ、と説明されています。
登場人物の忠実な再現は勿論、各シーンで使われるセット類も当時の映像から3Dスキャンデータで採寸し、色・質感共にリアルに再現。ミュージアムにしまってあった、とも当時撮りダメてあったともウソぶけるほど見事な出来栄えです。
短い3本のエピソードは3人の監督によって製作されたもので、エピソードワンとも呼ぶべき、国際救助隊誕生前夜を描いたものでスタートします。
二十代にして英国の大富豪、ペネロープ・クレイトンワードが元宇宙飛行士ジェフ・トレーシー所有のリゾートアイランドを訪れるところから物語が始まります。
旧作のサンダーバードを知らない人でも、その成り立ち、人物関係がわかりやすく描かれたもので,DVDで一気に鑑賞する前にぜひ観ておきたい作品です。
2,3本目もペネロープが大活躍。新たに作り直されえたサンダーバード1号のランディング・ギアの前に格納扉が追加されるなど、ほんのちょっぴり小細工も。
そして何よりも素晴らしいのはバリーグレイの劇中曲の数々をたっぷりと聞かせてくれるところ。お馴染みのテーマ曲にファイアーフラッシュのテーマ、ぺネロープのテーマ、危機一髪のテーマetc。おそらくは当時の音源をきれいに再生したもののようで、モノラルサウンドなのが泣かせます。
さらに、日本で付け加えられたエピソード2のオープニングは謎の円盤UFOへのオマージュ、ナレーションも懐かしい矢島正明さんの声が登場します。
吹き替え版の満島ひかりは、オリジナルの黒柳徹子の雰囲気をとってもよく理解しており、雰囲気をいささかもスポイルしていないところが素晴らしいので、ぜひこちらも!
55年も前に完成していた名作。結局のところこれに勝る子供向け作品はいまだに登場していない。という結論は今も変わっていません。たぶんこれからも