2021年12月05日
ああ無残
その昔本田宗一郎がレースに参加したモータースポーツの聖地がここ
多摩川スピードウェイと名付けられたいにしえのレースコースが多摩川河川敷にありました。東横線の多摩川鉄橋がかかっているすぐ上流側で、コンクリート剥き出しの観客席がそのままの姿で残されていました。
しかし堤防工事の必要から、この歴史遺構が撤去されることになり、もうその姿を見ることは出来ません。
コースが存在した1930年代の日本はまだまだ自動車後進国
ダットサンやオオタが覇を競ったものでしたが、それがやがて世界に舞台を移しF1やWRCでタイトルを獲るまでに成長して行くのです。
自動車業界は今、半導体不足で生産計画が大きく狂い、環境面からガソリンエンジンの開発もままならぬ時代を迎えました。速さを競うレースから省資源やコスパを競う時代に変化しているとも言えます。
モータースポーツの遺構が姿を消して、路上の日本車もこれからだんだん様変わりを迫られていくことになりそうです。