2021年12月03日
around fifty
日本で一・二を争う高い知名度を誇る関西の劇団
を卒業して何年も経つ俳優達がもう一度舞台のセンターに立つべく奮闘する姿を描いた小説
「うちら、まだ終わってないし」宮津大蔵(著/文) - 祥伝社文庫(書き下ろし)
を見つけました。著者は一年半も前に脱稿していましたがコロナウィルス蔓延を踏まえて大幅に書き直し、最終的に脱稿したのはちょうどブロードウェイの興行が一年半ぶりに再開された9月になったとか。
舞台をプロデュースしたのはひとりの元劇団員.1からて人材を集め劇場を抑え、ありとあらゆる段取りを決めながら様々な困難と温かい友情を伴って、この11月に有観客で開幕に漕ぎ着ける。プロヂュース業初体験の女性が直面する様々な出来事を綴った物語です。
著者に確認するとあくまでもフィクションだと断言していましたが、モデルとなった人物に心当たりがあり、とても絵空事とは思えません。
舞台に立つのはトップスター経験者でもなければ、人気女優の類でもない。集客に不安を残しながらも手作りの舞台を完成させるまでのあれやコレや。アラフィフだってまだまだ出来る!そんな大胆な彼女たちの大博打は元が取れるのか?
先週渋谷で、このストーリーに非常によく似た舞台公演が成功裏に幕を閉じました。改めて著者はフィクションだと言い張っていますが、しっかりスタッフ証の#1番をゲットしています。
(撮影タイム、公開可)
コロナ禍で活動の場を奪われた舞台人、劇場スタッフにとっても1日も早い日常の回復が望まれます。新たな変異株の確認で、またもや演劇界は暗く長いトンネルを潜らなければならないのか?
ここ数日のオミクロン株関連のニュースからは目が離せません・・・・