2021年11月06日
名阪国道の非常電話
関西や名古屋の人に聞くと、名阪間の移動に名神や新名神を使うという人にあまり出会わないのに気づかされれます。
みんな大好き、名阪国道...東海道線ルートとは大きく離れ,JRでいうと関西本線に沿った直線的なルートで奈良を経由、大阪・岸和田方面に抜けられます。
なぜ名阪がもてはやされるのか?
それは無料だからです!
名阪国道は国道25号線のバイパスのような存在ですが、見た目にはまるっきり高速道。インターチェンジもパーキングエリアもあるし、路駐している車はまず例外なく故障車か検挙中の車です。
なぜ、この名阪(亀谷~奈良間)が無料なのか?
それは地域住民の生活と密接な関係がありました。当初は有料道路として整備が始まった名阪ですが山間地にすむ農家の住民がいちいち料金を払わねばならないのか?有料化なら土地は手放さない、などの経緯もあって結局は料金所の無いインターチェンジをはじめとする高速道路の体裁のまま開通を迎えたのでした。
無料とは言うものの前後に繋がる西名阪や東名阪はしっかり有料。でも真ん中の無料区間のおかげで料金負担は名神経由よりはるかにお得。米原経由の名神がすいていて、鈴鹿の近辺ばかり渋滞するのはこれが原因です。
そんな、理想の国道=名阪国道ですが道路わきに設置された緊急電話も高速と同様。それが136台中8割がすでに経年変化などで使用不能になったとか!そもそも、ただの国道なので元々設置義務はない上に、更新して直す義理だってありません。
トンネル部だけ残して廃止しようか?という話も俎上に上っているようですが、国民のほぼみんなが携帯電話を所持する時代、この緊急電話の行方は何処に?