2021年09月02日
戦勝の思い出
太平洋戦争の終結は8月15日?
と思っている方も多いでしょうが東京湾に浮かぶ戦艦ミズーリ船上で降伏文書に調印した日をもって終戦とみなす向きが正しいのでしょう?
そのアリゾナは故郷真珠湾でメモリアルシップとしての余生を送っています。第二次大戦、引退,急遽復活して湾岸戦争に参戦と云う数奇な運命をたどり、今は浮かぶ博物館です。(有料)
1945年9月に東京湾上で降伏文書調印式が行われたのもこの艦上です
日本語ガイドの陽気なオジサンもたやすく見つかり,説明を受けられます(無料)
艦上から,遠くアリゾナ・メモリアルを望むことも可能。
戦艦大和ほど大きくはありませんが元現役の戦艦、
映画「バトルシップ」(米;2012)ではエイリアンたちと遭遇して
退役兵らと共に戦い、最後の一撃を食らわせる英雄役を演じています。
大和よりは一回り小ぶりながら巨大な40㌢砲も,湾岸戦争でアップデートされた作戦司令室も、兵士たちの寝床,食堂もありのままに展示されていています。
右舷の中程,甲板上に見つけた僅かなへこみ、1945年4月に一機の日本海軍零式艦上戦闘機が体当たり攻撃した痕跡です。もちろん搭乗員は即死でしょう、飛散した身体の一部は翌日,艦上で水葬に臥されました。国の為に命を賭して闘う者同士、敵国の若者を葬る彼らは一体どんな気持ちで見送っていたのでしょうか?
船体は岸壁に横付けされており,傍にはお土産店や簡単な食事が出来る店もあるので,昼食を挟んで一日たっぷり見学することも可能。
でも、バスに乗ってさらに基地内の奥へと進んでみることにします。滑走路脇を先へ進むとほどなくして、航空機を納める大きなハンガーが見えます、これが太平洋航空博物館。戦前,戦後の内外の軍用機ばかりを集めた航空ミュージアムです
アメリカがはっきりと戦勝をおさめたのは、このアリゾナ調印式のほかには数える程もありません。長かったアフガンの闘いも戦果と言えるものなしに終焉を迎えた2021年でした