2021年07月17日
壁を壊せるか?
一日に100万単位で進むワクチン接種、初めてのワクチンが空輸されてきたのが確か4月だったので、100日足らずで少なくとも国民の数十パーセントが一回目の接種を終えた計算です。
色々混乱はあったものの、なかなか良く頑張ったと言えるのでは無いでしょうか?
とりわけ、大規模接種センターの有り様は今後の行政の手法に大きな楔を打ち込んだと言えそうです。
当初メディアによってはその手法に様々な批判が寄せられたのも事実です。実際に混乱続きで行き当たりバッタリなその場しのぎな対応に見えたかも知れません。
そもそも市町村が主体となってスタートした筈の一般向け一斉接種ですが、そのオペレーションは防衛省、自治体が行う普通接種とは接種県番号の照合さえ行われず、国政と地方行政のバラバラぶりが見事に露呈した形となりました。
しかも再三にわたる方針転換で混乱に拍車をかけ・‥
でも、こうして100日と経たずこれだけの数をこなせた両面作戦は完全とは言えないものの、こうした緊急を要する案件では結果的に接種を広めるベターな手法では無かったかと思うのです。
地方自治と行政の間にある見えない壁をぶっ壊すばかりの勢いで行われた今回のメソッド、行政と地方自治の間に横たわる溝を埋める善き前例となって欲しいものです。
とりわけ梅雨が明けそうな今の時期はまた豪雨災害に1番見舞われやすい時期でもあります。
避難指示や緊急避難命令を発令するのは地元の自治体の権限です。が、雨量データを集めて解析し、あるいは数時間後の雨量を予測して気象警報を発令するのは気象庁の責任です。気象庁が個々の自治体の危険箇所まで個々に把握してそこにピンポイントで警告を発するのは今の制度では到底無理。自治体の気象予測に関するノウハウにも限度があります。
こうした曲面を打開するためにも行政と自治を横断して縦横に危険を警告する緊急警告システムの様な機構が作られたら、と思うのですが‥
デジタル庁創設も結構ですが、目的のハッキリしたこの様なシステムを大規模接種センターの様な素早さで構築してくれたら‥
東京の快晴をよそに国内ではまだ大雨の予報が出ている地方もあるようです。