2021年02月08日
潜水艦との因縁
今日四国沖の海上で潜水艦と一般商船が衝突、ひやっとするニュースでしたが幸い重症者はない模様。
・・・・でも一つ間違えば大惨事に繋がる潜水艦事故。まず忘れ難いのは横須賀沖で発生した(潜水艦)なだしおの衝突事故です。相手は釣り客を乗せて東京腕を南下していた遊漁船、乗客もろとも海底に沈み多数の犠牲者が出ました。この時なだしおは浮上航行中。衝突の直前で右に舵を切ったことと、本来は直進できるはずの相手船が左に舵を切ったために起きた悲劇でした。
潜水艦とはいえ浮上航行中の事故でした。が、ハワイ沖で起きたえひめ丸事故の場合は完全な潜水艦側の過失。米海軍が急速浮上した先に愛媛の水産高校の実習生を乗せた実習船がいたからたまったものではありません、若い命が多数奪われる結果となりました。
問題なのはその事故の一報を聞いたその当時の首相の対応です。死傷者ありとの情報にも、事故なんだからとそのまま休日のゴルフを止めなかったこと。これが国会でも国民世論も巻き込んだ大バッシングとなり、その宰相はとうとう総理の座を追われる結果となりました。
その元宰相はいま、日本オリンピック、パラリンピック委員会の会長として、女性を差別的に扱った発言がもとで世界中を巻き込んだ大ブーイングの渦中にいます。もうお分かりでしょう、森喜朗JOC会長です。
総理辞任の発端となったえひめ丸事故の発生はちょうど20年前の2月10日。
もう直ぐ、あの日を迎えようかというこのタイミングで潜水艦事故と辞任問題、不思議な巡り合わせにご本人はどんな心持ちでおられるのでしょうか?