2021年02月22日
777
アメリカで発生した大型機のエンジン部品脱落事故。機種はプラット&ホイットニー社の超大型エンジンを二基搭載するボーイング777です。
このエンジンのトラブルは初めてではありません。またか、というのが感想です。FAAアメリカ連邦航空局は同型エンジン搭載機に検査を要請、ユナイテッド航空は運航を止めました。日本でもJALとANAが該当機を保有しています。
とはいえ、昨今のコロナ渦で元々フライト数が最も影響を受けているのもこの777なんです。大型で多数の乗客を運べるので当然機内は閑古鳥、もっと経費の安い機材に仕事を奪われて惰眠を貪っている姿をよく、目にします。早々と退役して解体処分になった機材さえも・・・・・・
そして、この大きな機体を二つしかないエンジンで飛ばすためにとびきり大型のファンブレードで空気を吸い込み、大半を推力として後方に吐き出すわけですが直径も大きく、高速で回転する一枚一枚のブレードには他のどの機種にもない様な強力な遠心力が働きます。
当然軽くて丈夫な素材が必要になるわけですが、耐久性もおろそかにできません。他社でもこのエンジンに起因するトラブルは複数回発生しており、羽田空港でも離陸滑走中の韓国機が離陸中止、発煙したトラブルがありました。
幸い乗客の生命を脅かす事故には今の所至っていませんが、南風運用で渋谷上空を飛ぶ様になった着陸ルートでだけは今度の様な脱落事故だけは絶対に起こしてもらいたくないものです。いっそのこと、当分777は羽田着陸お断り、くらいの強い措置で臨んでほしいくらいですね。