2020年10月19日
この世界の片隅に
昨日まで開催のイノベーションワールドフェスタにも出演の女優のんさん
「この世界の片隅に」のすずさんそっくりな前髪で画面に現れ、改めてハマり役だったなあ、と思い出しています。
映画化されて話題になったこうの史代のベストセラーコミックこの世界の片隅に・上=私が手にしたのは第34刷を数えています。
広島の街から呉市にお嫁入りしたすず、戦中の暮らしを入念にリサーチしたディテールや軍港呉の緊迫感も織り交ぜたストーリーは知らず知らずのうちにあの時代へと読者を引き込んでいきます。
そして迎える昭和20年8月のあの日
すずがこの日を境にどのような日を迎える事になるのか?
映画版には盛り込まれなかった細かなエピソードもふんだんに語られています。こうした記述は昔、大概朝の連続ドラマで毎年のように繰り返し放映されていたものでした。
防空頭巾をヘルメット代わりに被って空襲に備えたり、灯火管制のために裸電球に黒い覆いの布をかぶせていたり・・・・
物語の端々にもそんなエピソードが盛り込まれていますが、今の若い人たちには理解できるでしょうか?私だってリアルタイムでは経験していない、こうした戦時下の暮らしぶり、コミックというメディアで語り継がれていくところが今風なのでしょうか?
原爆記念日が何月何日か知らないという若い人たちにも是非興味をもって手にして欲しい一冊(三巻で完結)です。