2020年09月02日
黄色いバナナ
ラスベガス、というとホテルが林立する大都会をイメージするかもしれません。でも上空から見ると高層ビルはカジノが集中するほんの一区画。周辺はありふれた住宅地に囲まれています。その外側は・・・・
果てなく広がる、砂漠のような空き地です。いや所有者がいるのかもしれませんが・・・・・
空港から1時間ほどのフライトでグランド・キャニオンの空港に着きます。ここはもう、ヴぇガスのあるネバダ州ではなくアリゾナ州です。目の前に広がるのはコロラド川が長い年月をかけて浸食した芸術的な渓谷、見渡すと蛇行する川の上流から下流までの左右の幅が軽く東京名古屋間位の距離というから驚き。縦にまっすぐ伸ばせば国際宇宙ステーションにも到達しそうです。
話が前後しますがラスベガスの州法では飲酒は21歳以上、二十歳の飲酒はできません。スロットマシーンで現金を投入してギャンブル気分を味わうことも禁止です。このあたりでよく見かける全身黄色一色のダグラス(当時)DC-9はヒューズ・エア・ウェストという航空会社で謎の大富豪、ハワード・ヒューズ氏の所有でした、 キャビンアテンダントも黄色いワンピースの制服で、これだけ黄色づくめのエアラインは他に例を見ません。黄色いバナナというニックネームが懐かしく思い出されます。
10年ちょっとしか続かなかった会社でしたが、中にはとても上手いパイロットが居て着陸のショックが全く感じられないうちに逆噴射が始まっていた、というくらいスムーズな着陸のテクニックを見せてくれたものでした。