2020年09月06日
誰に刺さる企画?
地方都市のコンビニに立ち寄ると、都心の書店では見られない雑誌を見かけることがままあります。
軽トラックのカスタムカーを特集していた雑誌カスタムカーはかれこれ40年も前、バニングというワンボックスカーをサーファーたちが足代わりに使い始め、エアブラシでボディに鮮やかなイラストを描くようになった頃から続く芸文社の老舗雑誌です。
今でも続いているのか!と驚きましたが、都心ではほとんど見かけることの無いこうした軽トラックをここまで美しく、迫力満点に改造してしまうユーザーたちが沢山いることを知らせてくれます。
そして、先月に続いて目に留まったのが懐かしい原付スクーターを特集したモトチャンプ。80年代のHY戦争華やかなりし頃以降、新製品が連日のように続々発売されたあの頃のバイクが山盛り、もうページを繰るまでも無く買い物かごにINです。
不思議なのはかれこれ30年も前の車種を取り上げた内容がどんな読者層に刺さっているのか?という点です。我々、当時を知っている世代はもうリターン・ライダーとか呼ばれて年金の受給開始年齢を幾つにするか、考え中のころ。反面、昔こうした雑誌を手に取っていた10~⒛台の若者は、こうした車種群をリアルに目にしていない筈。
とすると、彼らが実車を目の当たりにするのは有子市場かSNS上でのこと。バイクでありながらリトラクタブルヘッドライト装備とか、様々な手法でデザインされた当時の個性あふれる商品群が彼らの目には新鮮に映るのでしょうか?
中綴じの月刊雑誌とはいえ、決して安価ではなくなったこれら雑誌が未だに元気でラックに並んでいるのを見るとホッとする反面、5年後にはいくらに値上げしているのだろう?或いはWEBに完全移行してしまうのか?ちょっと不安だったりもします