2020年08月14日
愛には恋で
トヨタ版ムスタングことセリカがデビューして間もなく半世紀。あの頃はこうして2020年にもなってこのクルマが良かった!なあんて思い出すとはこれっぽっちも想像していなかったものです。
スペシャルティーカーと銘打たれた新型車は実はカリーナの足回りとカローラのエンジン部品を共有するトヨタ流使い回し商法の産物でもありました。お手本は6年前にアメリカで大ヒットしたムスタング、同様に73年からファストバック版のLBが追加されたり、スパルタンなGTV仕様や4気筒ツインカムの2000GTが追加されたのもセオリー通りのものでした。
いつしか愛のスカイラインやケンメリと並ぶ人気車の双璧と見なされるようになり、出自もクラスも全く違う二台がライバル関係というのも不思議な関係でしたが、次期モデルでは6気筒エンジン搭載のロングノーズ版、ダブルXXでスカイラインターボに対抗する様になりました。
初代モデルは何故かダルマという不似合いな愛称で呼ばれており、ピュア・ブラックのボディカラーは二代目40系から採用されていたので存在しえない組み合わせですが、こうしてみるとなかなかいいじゃないか、と思わせる完成度です。
マジョーレ製、食玩バージョン