2020年08月05日

190E2.5-16(autombilecouncil)

80年代前半、輸入車の中でも一番目立ったのは通称子ベンツこと190の存在ではないでしょうか?
3ナンバーが当たり前と思われていたベンツが5ナンバー枠に収まった!もうそれだけで大ニュース、そんな時代でした。勿論大ヒット、六本木カローラと揶揄されたBMW318と人気を二分したものです。

普通メルセデスのモデル名はエンジン排気量のアタマ3桁で表されますが、格上のクルマを超えて大きな数字は付けないのが通例でした。450SELに6.9リッターのエンジンを積んでも600を超えることは許されません。なので450SEL-6.9という長い名前が生まれます。

190Eにも大きなエンジンの要望は当然あり、230や220という格上に遠慮して苗字は190のまま。2.3や2.5と言った接尾語で排気量を表していました。さらに気筒あたり4バルブを意味する16を付け足すと、もう究極の高性能バージョンと言った面持ちでした。

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幅広いリアタイアを包むかのようなワイドフレアー、トランクに屹立する巨大なリアウィングはダッジのスーパーバードを思い起こします。AMGに頼らずベンツ自身がこんな高性能版を手掛けていたのがこの時代。日本ではシティーターボや鉄仮面スカイラインが話題をさらっていたものです。

では、190は歴代最小のベンツだったのか?いえ、戦後にもっと小さな(遠い祖先)170がありました。
フォルクスワーゲンのあまりにも有名なカブトムシにとても良く似た流線型の2ドア、エンジンルームは後ろ側。ワーゲンとは違って直列の4気筒エンジンが載っています。

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そもそもカブトムシの試作車生産を担当したのはメルセデスだし、ポルシェ博士もベンツ出身、と考えれば遠い親戚みたいな間柄です。


ハナシ戻って80年代、歌謡曲では松田聖子、中森明菜に続けとばかりにティーンのアイドルが続々登場して、今ではすっかりおばさんと呼ばれる歳になっています。キョン2も松本伊代も堀ちえみもそんな世代、スター誕生という発掘番組があったのも大きく影響していました。そんなスター量産時代の子ベンツ、現在のCクラスの遠い祖先です。

| 22:10 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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