2020年07月21日
ハイ・オクタン
毎日新聞がすっぱ抜いたハイオク・ガソリン(高オクタン価の高性能エンジン向けガソリン)の疑問。ところでハイオクって価格のほかに何がHighなの?
それはオクタン価というある意味の燃えにくさを示す数値が高いガソリンのことを指しています。
ガソリンエンジンを高性能化しようとすれば、簡単なのが圧縮比を高めにとること。水鉄砲だって銃口を絞りぎゅうッと力を籠めるほど遠くに飛びます。ふにゃふにゃの風船よりもパンパンの風船を割った方がはじける力も強力ですね。
エンジンの中でも、vwかぶと虫のように四捨五入してようやく10も届くかと言った低いものからマツダのスカイアクティブみたいに15近い極端な高圧縮エンジンまで様々です。
かぶと虫のエンジンは世界各国どんな質のガソリンでも受け入れる許容の高さを誇りますが、高性能化にはまだまだ伸びしろがあります。
他方で高性能なエンジンにオクタン価の低い、安いガソリンを入れたらどうなるか?昔はノッキングという不快な音が発生して、多用するとエンジンを壊すと言われたものです。今どきの車にはノックセンサーという道具があるのエンジンは壊さずに済みます、が高性能は出せません。
オクタン価の高いガソリンは、この高圧縮にも耐えて、プラグで点火するまでひたすら我慢します。イク迄は容易に爆発しない・・・・☆の子にも人気のはずです。
昔の車のためには高速有鉛という仕様も用意されたことがあります。高速走行するときには高いオクタン価を使ってね♡という表示でした。
カタログ通りの高性能を発揮するには高オクタン価のガソリンが必須です。でも渋滞ばかりの都内の移動には贅沢過ぎるかもしれません。
ガソリン販売各社が高い付加価値を謳って収益を稼ごうという気も解りますが、残念ながら電気を主食とする我が家のクルマにはとっくに過去の話題となってしまいました。