2020年06月17日
ブースト
ブースター地に堕ちる?
河野防衛大臣が休止を決めた地上イージス防衛計画。何故か秋田県と山口県に設置が計画されたあのイージスアショアシステムのこと。休止の理由はブースターの離脱が敷地内で確実に行える目処が立たないからだって!
ロケットもミサイルも翼を持たない飛翔体は上空に行けば行くほど空気も薄くなって抵抗が減り、使う燃料も少ない。反面地上近くでは積んでる燃料も重い上に空気抵抗も大きく速度が出ない。そんな発射時のハンデを補うのがブースターで、日本のH2Aロケットを成功に導くのも、スペースシャトル、チャレンジャーの乗員が犠牲になったのもこれが要因。
理屈はロケット花火と同じ固体燃料を全開で燃やすものでものの2分で燃え尽きたら海の藻屑と消えてしまう。スペースシャトルだけは落下傘装備で着水後再利用される稀なケース。
でもって今回焦点が当たるイージスのブースターは飛行を終えた後、敷地内に落とせるプログラムが間に合わない、それが休止の理由とされている!しかしそんなことは最初から考慮に入っていたはず、今頃になって分かったというのは嘘くさ、止める理由として理系の話を持ち出せばみんな分かってないから納得するだろって思いが見て取れる。
大臣だって本当はやめたというタイミングを見定めてたんでしょうね。国会も閉会で論議の的にならないしコロナのことで頭がいっぱい、さくらも盛りも賭けも忘れられそうな今が絶好のチャンスと思ったに違いありません。
でも止める理由をはもっともらしいものが必要、そこで活躍したのがブースターというわけです。
イージスアショアを巡る論議にとどめを刺す、文字通りブーストの役割を果たしたのがブースターだったというオチでした!