2020年05月18日
5・18@Gwangju
まだ軍事政権下にあった韓国で今から40年前に起きた市民運動、がやがて政権側の銃撃事件へとエスカレートしたのが、のちに海外に知られることになる光州事件です。
2008公開の韓国・映画「クァンジュ5・18」には
超人気俳優もキスシーンも出て来ません。
天安門事件の九年前、韓国の南部・
光州市で実際に起った民主化運動を描いた映画です。
チベットやミャンマーでも近年繰り返された様に
お隣韓国で戒厳令下、名も無き市民たちが何故
武装した軍隊を相手に銃を構え、
何を守ろうとして、何を失ったのか?
今でこそ、とても身近に感じる韓国ですが
当時はもっと深いベールの向こうにありました。
メディアの見出しでは「暴徒化した市民が
武力で制圧される」の見出しで終わってしまう。
当時の現場を忠実に再現し、車、衣装、看板
といったディテールにまで強いこだわりを持って
あの日の出来事を正確に再現しただけでなく、
長らく韓国政治のタブーとされていた暗部に
目を向け、何が起こっていたのかもう一度
考え直そう、という企画.暗く忌まわしい
過去に向き合い、もう一度自分たちの歩んで来た
歴史を見直そうという真摯な態度に何より
心を打たれるものがあります。
韓国・光州市、あれから28年後の
5月18日をどのように迎えているのでしょう。