2020年04月02日
俺のアラスカ
ワイルドライフ、と言っても極寒の地アラスカで繰り広げられる日常は雑誌のグラビアを飾るようない生易しいものではありません。
イヌイットもしり込みするような極限の環境下、わなを仕掛けて獣をとる罠猟師として長年活躍した日本人がいます。まだ、野生動物の保護活動が活発になる前の時代、毛皮が高価な値段で取引されていた時代の話です。
アマチュア、モトクロスライダーとしても鳴らした日本の若者が何を思ってアラスカの地を目指したのか?そこで地元の人々から信頼され広大な縄張りを譲り受けたのにはどんな経緯があったのか?
御本人の語り口をそのまま口述筆記した形で綴られる事ができたのは奥様が録り貯めた膨大な量のカセットテープがあったからこそ。今では実現不可能なワイルドな生活ぶりをありありと描いたリアルな伝記として楽しく読みすすめられる事請け合いです。
暖炉の火にあたりながら読めるうちが旬かもしれません。