2020年01月19日
オーガニックシアター
3.11を題材にしたドラマや舞台、今年もいくつか控えています。東電福島第一原発を舞台にした映画も楽しみですが、『ルリの恋と昆布の森は千年つづく』というお芝居が、いま両国のシアターχ(カイ)で上演されています。
物語はあの日の福島からスタート、原発職員の妻、ルリの元に夫から最後の電話で札幌に逃げるように、と連絡があります。原発の地下配電盤に突入した夫の消息はそれっきり・・・・・
ひとり娘と札幌に移り住んだルリですが、仕事も手に就かず子供もいじめに逢い、やがて探し求めててきたのは襟裳のはずれにある、とある施設。ここでは何らかの心の傷を抱えた人々が自分の病と積極的に向き合っています。
他方で、土砂で濁った海に昆布が再び育つよう、植林からやり直して土砂の飛散を防ぎ、海を緑化しようと懸命な地元漁業関係者たち・・・・
・・・・・でも、いつまでたってもルリは周りの人々に心を開くことが出来ないでいます。納得いかない理不尽な出来事、あきらめの付かない家族との別れ・・・・・
襟裳に実在する施設をモデルに創作された 作・演出:ナガノユキノ、主役のルリは牧佳子、ゲストにジャズシンガー/ヴォーカリスト鈴木重子を迎え、歌える演技派のキャストは実力者揃い。
両国駅から大通りを南下、突き当りにあるシアターχ(カイ)で19日(日曜日)まで上演中です