2020年01月23日
JOJO
・・・第2次大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺を象徴するアウシュビッツ強制収容所の解放から75年を前に、エルサレムで23日、ホロコースト犠牲者を追悼する式典が開かれました。・・・【共同通信】イスラエル発の(am7時のJWAVEヘッドライン)ニュース
ナチス・ドイツ時代の市民生活と、ある少年を描いた映画ジョジョラビットが、先週から上映されています。軍人を目指す少年の育成組織=ヒトラー・ユーゲントのサマーキャンプに参加したもののウサギ1匹すら殺せないばかりか、手りゅう弾の誤爆で自尊心も顔面もズタズタになった10歳の少年ジョジョ、母と二人の自宅に帰るといくつもの秘密を知らされる羽目に!
ビートルズのドイツ語バージョン"抱きしめたい"と共に軽快なテンポではじまる展開は戦時下の生活を描いたとは思えないほどポップなタッチで、コミカルなヒットラーおじさんも登場。チェコで撮影されたドイツの街並みは戦争中とは思えない、暖かで穏やかな雰囲気を醸しだしているのが不思議です。
ナチス入りの夢を砕かれた臆病な少年は新たに膨らんだ野望を果たせるのか?時にスリリングに、時にはコミカルに、でもやっぱりホロリとさせるタイカ・ワイティティ監督の見事な手腕はアカデミー・ノミネート作の他の誰にもマネのできない、この一年で一番突出した演出と言ってもいいでしょう。戦争映画にありがちな暗さがほとんど影を潜めた、こんなユニークな切り口も映画ならではの楽しみのひとつです。
実姉がいない人もいる人も、欲しいと思っている人にも是非お勧めしたい一本です