2019年12月03日

もう後ろは振り返らない

Dscf6161小惑星探査機はやぶさ2」小惑星リュウグウでのミッションを全て終了し、先週地球への帰路に就きました。と言っても最初は秒速10センチという微速、地球迄の2億キロ超という距離を考えると「大丈夫かよ」と言いたくもなりますが、今日からはいよいよ主動力のイオン・エンジンに点火!、

四六時中加速を続けて一年余りの長丁場をこなします。

思えば小惑星イトカワからの帰り道、迷子になった初代「はやぶさ」‥・・・満身創痍で地球にたどり着き、カプセル回収と引き換えに自らは燃え尽きて職務を全うするという想定外のドラマを演じたものでした。

今度の「はやぶさ2」は月よりも遠く、40万キロの彼方からオーストラリアの砂漠めがけてサンプル格納カプセルを投げ込む、と言う前代未聞の始球式が控えています。が、おそらく予定通り、成功裏に終わらせてくれることでしょう。

初代が犠打や犠牲フライでランナーを塁に送ったとすれば、今度は長打で、出塁・得点を目指します。

今、はやぶさ2」がいるのはおとめ座の方向、明け方なら、太陽のすこし上あたりにいるはずです。運良く見えたとしても光の速度で800秒も前の姿ですが。

カプセルが地球を逸れずに無事、オーストラリアの回収地点に届くころにはオリンピックもパラリンピックも終わり、アメリカの新しい大統領が誰になるかも決まっている頃・・・・・カプセルの中身は果たして・・・・

| 22:03 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー