2019年11月23日
007の利き腕
今週の番組:#DRIVETOTHEFUTUREではスカイラインのプロパイロット2.0をドライブします。これまでの1.0とはどう違うのか?曲がりくねった首都高で実際に#ピストン西沢流テストを敢行した模様を生々しくお送りしています。グリーンとブルーの表示の違いは?運転者が万一健康上の理由で運転を続行できなくなった時には?様々な状況にいかに対応するのか?その凄さには改めて驚かされます・・・・・・
さて、この夏大きく変身した現行型のスカイライン、実は登場の時点ですでに予感させる新技術が仕込まれていたのです・・・・
このクルマの超強力な新コンテンツはズバリ「フライバイ・ワイヤ」ならぬ、「ドライブ・バイ・ワイア」を世界で初めて搭載していた点にあるのです。エアバスの最新型機と同様,ステアリングはハンドルの形はしていますがジョイスティックと同様,タダの電気信号を送り出すスィッチに過ぎません。軸回転するものだったらお盆でもパスタ皿でも,なんでも構いません。
パスタ皿で車検が通るかどうかはともかく、ハンドルを切ってその回転量をセンサーとECUが計算して実際にタイアをステアするのはモーターです。車庫入れは軽くして,峠道では程よい重さに,高速道路ではカメラが車線を解析して,勝手に走行車線を走り続けてくれる・・・・もしも,急な車線変更を試みてバックミラーの死角にほかのクルマがいても、ソナーが検知して警告!強制的にハンドルを戻してくれるという,教習所の鬼教官以来のパフォーマンスを経験することだって不可能ではアリマセン.
こればプログラムさえ書き換えれば自動運転にそのまま転用出来る近未来の技術です。ホントにそんな大胆なマネしちゃっていいの?コンピューターがフリーズしたらどうするの?という懸念は当然ありますが,万一の場合にはクラッチでハンドルシャフトを強制的に接続して今まで通りのマニュアル操作が出来るそうです。ここだけは,メーカーの技術とコンピューターを信頼する鋳甲斐に術ははなさそうですが、多分ワタシごときの素人がちょっと試乗しても,そうとは気づかないくらいよく出来ている筈です。どんな路面を走っても、乗り心地いいなあ,で終わってしまう、それがエンジニアの目論んでいる最上のおもてなしなのかも知れません。
お買い物が終ってバックで駐車場から出ようとしたら,後方を横切ろうとするクルマの接近をソナーが教えて,ブレーキまで掛けてくれようとします。これが案外最初に便利だなあと感じる新兵器になるかも知れません。(2013登場当時)
それはそうと、あの有名な映画に車両提供してみるのはいかがなものでしょう?あ,既にリモート操作はBMWが実現していますが・・・