2019年09月23日
blue lagoon(高中正義 )
モーターショーなどでは数度プロトタイプを目にしていたマツダ3、ホントにこの形で出ちゃったらすごいな!のデザインのまんまで世に出ました。
ショーモデルとはリアの三角窓の有無や、ナンバー・プレートがフロントの美形を台無しにしていたりと差異はありますが、ファストバックの魅力的なルーフはほぼそのまま、採用されているのが何より。印象的な名前と共に、街にあふれだす日が楽しみです。
4ドアながらもデザインコンシャスなスタイル、オシャレに乗りこなせる4ドア・・・・・70年代初頭もそうでした・・・・
まだまだミニバンや四駆の姿は街中にはなく商用車とセダンで、ほぼすべてのクルマを占めていたものです。クラウンもチェリーもセダンには必ずと言っていいほど2ドアのスタイリッシュなクーペボディが用意されていて、大いに付加価値を高め、販売店の利益を増やしたものでした。
そんなオシャレなバリエーションが姿を消し始めたのは70年代後半のこと。マツダ3の遠い先祖、ファミリアからもクーペボディは無くなりました。日本でもいち早くクーペを加えていた老舗だったのに・・・・
件のファミリアは80年に前輪駆動化され,VWゴルフと並ぶ高い評価と人気を博します。クーペの代わりに追加されたのはカブリオレ・ボディ。これもゴルフに準じた手法でした。
大変身を遂げた赤いファミリアFFが街に溢れ、高中正義をBGMに起用したTVCFを見て、若者はこぞってファミリア3ドアXGをマイカーとし、リクライニング・シートをフル・フラットにして休息時間を堪能したものでした。独身女性にも人気が高くクレージュのテニス・ウェア、キタムラのバッグ、ミハマの靴とほぼ同義語でした。ディズニーランドのバンパーステッカーもお約束!
大衆車が販売のトップを占めていた時代は過ぎ去り、カローラもヴィッツも軽自動車の後塵を拝するようになりました。赤いファミリアが再び女子大生の憧れとなるかは定かでありませんが、今度の新型はどこかグサッと刺さる魅力を感じるものです。サーフボードを屋根に積んで、あるいはスキー板を固定してゲレンデに繰り出してみたくなる・・・・・BGMにはやっぱり高中正義かユーミンか?