2019年06月06日
フレンチ≠イタリアン
業界を震撼させた大型再編劇、の可能性もあったフィアット・クライスラーとルノー(日産。三菱)連合の合併話、蒼井優ちゃんから即日・快諾ををもらえた山里亮太さんの場合と違い、二日間の協議を経て結局ご破算となった模様です。
やはり、ルノー側にとってはこれと言った大きなメリットよりもフランス政府の資本割合が大きく減って、発言力が縮小してしまうことが大きなネックとなったようです。
さて、今後の自動車各社の動きを占ってみれば、同じような動きはあちこちで予想できそうです。動力の脱化石燃料化、自動運転技術の獲得にはもはや中規模以下のメーカー単独では対応しきれず、大連合の傘の下という方向に収斂してゆくのは否めないでしょう。次にフィアット連合が狙いをつけそうなのはどこか??
大手と呼ばれるグループに属さない企業は何らかのジョイントを考えるか、さもなくば、中東や北米の限られたマーケットのみを相手に従来通りのクルマ作りを続けていくか?
リーマンショックの前まで,GM・フォードと言った巨人が軒並み英、日、北欧の中小メーカーを傘下に収めていた時代を思い出します・・・・・日本企業もマツダはフォード陣営、いすゞ、スズキ、スバルはGM陣営の一員として、三菱はボルボと合弁事業を通して欧米と強いつながりを持っていました。
日本の某大手メーカーはすでに2025年以降のガソリンエンジン車を開発する予定はないと聞きます。全車が何らかの形でモーターに依存する形のクルマになるということ。マニュアルミッションのスポーツカーを新車でオーダーできるのもあと1世代限り、と言ってもいいかもしれません。
燃料電池車や電気自動車にドライビング・プレジャーが無い・・とは言いきれませんが、頭文字Dのような話が古典作品として、珍しがられるのもそう遠い先の話ではないかもしれません・・・・