2019年06月10日
打倒ゴジラ、Aladdin
アラジンという商標が懐かしい、と口に出来るのは昭和30年代生まれだから?冬の生活には欠かせない石油ストーブのブランドの1つが英国製のアラジン➖ブルーフレーム・ストーブでした。
ディズニーの実写映画、アラジンが公開初日から好評です。吹き替え版はどの回も満席完売、字幕版の2Dでようやく僅かな空席を見つけられるかどうか、といった状況です。
で、上映が始まるとすぐさま、ヨルダンのマーケットプレイスのオープンセットを縦横無尽に逃げ回るアラジンのアクションシーンの連続。007にも何度か登場したシチュエーションですが、時間と手間をかけて撮影されただけにスピード感も迫力も満点以上!ミュージカル映画なのでお馴染みの楽曲も勿論。
舞台は暗い洞窟の中へと展開します。そこで見つけた不思議なランプ。3擦り程すると煙と共に現れるのはハクション大魔王※1でもなく、かわいい魔女ジニー※2でもなくてやたらとファンキーな大男。3つの願いを叶えてくれる設定は従来通りです。
王子に変身したアラジンが率いるパレードがこれまた圧巻、ざっくり言えば新作のディズニーシーのパレードにもそのまま転用できそうなスケールです。舞台のアラジンでもさすがにここまでは表現不可能、映像ならではのマジックに圧倒されます。
2時間8分の内の半分も見ない内に、もうディズニーシーのアラビアン・コーストのエリアを8時間も満喫したかのような満足感。満席なのも頷けます。王女の侍女を自称するナオミ・スコットの知的でアラビアンっぽいセクシーな魅力以上に映画のムードを支配しているのがウィルスミス。映画の冒頭、家族を載せた小さな帆船で子供達に冒険活劇を語り始めます。
ディズニーシーの1日パスポートを買うか、アラジン4回連続鑑賞(字幕、吹き替え、3D版の全組み合わせで)と、どちらがコストパフォーマンスで優っているか?まあ、見やすい座席が確保出来たらの比較論ですが・・・・・・
※1
ハクション大魔王
昭和40年代に放映開始されたタツノコプロ制作のTVアニメーション番組。大平透の代名詞的なキャラクターとなった大魔王のフレーズは当時の小学生らが多用したほか、パロディCMも生まれた
※2
かわいい魔女ジニー(:I Dream of Jeannie)
60年代、アメリカNBCのTVドラマシリーズ。宇宙飛行士(ラリーハグマン)が漂着した南海の孤島で見つけた涙壺の中からベリー・ダンサーもどきのセクシーなブロンドの魔女ジニーが現れ、NASAの宇宙センター内で2人の同棲生活が始まるコメディードラマ。日本でも吹き替え放映されジニー役バーバライーデンの声、中村晃子が一躍、脚光をあびる