2019年03月26日
道は☆に訊け
東証一部上場の音響機器メーカー、パイオニアが上場廃止となりました。イチローが高校野球部で活躍する頃、パイオニアはいち早くGPS信号を受信できるカーナビゲーションシステムを発売。モニター含め全部揃えると50万近くもする上に機器の置き場所も沢山必要、2シーターの狭いコクピットにはどうにも詰め込めなかったのを思い出します。
ハンドルを握ったまま現在位置を計基盤に表示できる、そんなスパイ映画の特殊装備みたいな秘密装備が民生品として市販されるんですからそりゃもう欲しくて堪らないモノでした。10年と経たないうちにハンディタイプの登山用のが出てきたり、さらに10年で、頼みもしないのにスマートフォンを買うとGPSが受信できてカーナビも不要になる・・・・・・
そういえば、レーザーディスクをいち早く商品化したのもこのメーカー;
パイオニアの経営もカーオーディオに特化した平成から段々と怪しいものになっていったのは、デジタル機器の繁栄とまんざら無関係ではない様です。カーナビ登場の頃は最先端技術で他社を寄せ付けない強みを見せていたのが、時代はなんでもガジェットで済むように。オーディオのトップブランドとしてならした過去の栄光は遠い昔話となってしまいました。
80年代家庭にビデオデッキが普及し始め,90年代には書き込み可能な光ディスクが、さらに今世紀にはmp3/4ファイルの時代からストリーミングへとハードウェア環境も激変します。
うちに在るディスクも、もはやプレーヤーがないので部屋の飾りにしかなりません・・・・・・