2019年02月14日
みみばしる
下北沢、本多劇場で上演中のみみばしる、観てきました。演劇の世界とラジオの世界、それに石崎ひゅーいの音楽が混ざり合って新鮮な印象の舞台を創り上げていきます。 キャストの21人はそれぞれの個性、振る舞いを投影させた等身大の自分を演じています。何よりも新米劇団スタッフを演じる本仮屋ユイカの初々しい演技がチャーミングです。 公演初日を控えた劇団と、タクシー運転手の家族、リフォーム工事現場で働く作業員らがある共通項を軸に繋がりあっていきますが、その先に待ち受けるショッキングな出来事は?
思わずスリリングな展開に舞台でしかできない表現、ラジオの現場を舞台として設定し、そこに音楽を絶妙な形で融和させてゆく・・・
松居大悟の巧みなシナリオにはラジオへの愛情、ステージへの情熱、音楽への造詣が溢れているようで、これだけの作品をエンターテイメントとして成立させた才能には驚くばかりです。
東京公演も残すところ数日、次に九州、大阪の公演も控えており彼の地でどんな評判を呼んでくれるか、これからも注目の舞台です。