2018年10月11日
世界が愛した食材
世界一ミシュランの星付きレストランが密集するというスペイン、バスク地方の田舎の山間地にそびえるガラス張りの高級レストラン、三つ星に輝く若手天才シェフ※が口にするのは「すきやばし 次郎 (銀座/寿司)」のすし職人、小野二郎(88)。オバマ大統領が名指しで訪れたことでも有名な名店だ。
公開中の映画「世界が愛した料理人」ではスペイン、日本の名店や美食家たちを取材してその魅力を探っている。
彼らが口を揃えて訴えるのは素材の大切さ、とりわけ日本は寒流から暖流まで実に豊富な海産物を始め、四季折々の農産物が揃う。特に牛肉のクオリティの高さは垂涎の的。
そんな豊かな食材なのに、近年は地球温暖化で質の維持が難しくなっているとは、各シェフ共通の意見。食材を美味しくして提供する・・・・食材の質が落ちても同じ味を維持するのが職人技と主張するものの、海洋汚染と並んで温暖化は彼らに共通の大問題だ。
今日は、豊洲市場のオープン記念日。
東京という大都市に日本全国の食材が集まっていた築地市場もまた、映画に登場する。これだけの食材が都市部に集約されるのは外国人観光客ならずとも特筆に値する珍しいケースだという。築地の貴重な伝統を引き継ぐだけでなく、食材のクオリティがどれだけ維持されるのか?これは市場の良し悪しのみならず環境全体の問題でもあるのだ
※=スペインの三つ星シェフ、エネコ・アチャ・アスルメンディさんは昨年9月4日(月)13:00~のJWAVE=「GOOD NEIGHBORS(:クリス智子)」でゲストに登場しています!