2018年07月07日
刻々と
きのう朝から前線に流れ込む湿った空気の影響で西日本を中心に激しい雨が降っています。未明から続々と犠牲者数が増え始めるのと同時に記録的大雨が観測され、大雨に関する特別警報が各地に発令されました。
ニュースルームにある通信社の専用端末も、この特別警報を知らせるアラームが度々鳴り響きます。ニュース送出用の原稿をまとめているそばから続々情報が更新され、今書いたばかりの原稿をすぐ手直ししなければなりません。
昨年のほぼ同じ時期に九州北部を襲った大雨被害では線状降水帯というキーワードが注目されました。台風の進路予想は昔に比べてかなり正確に、早く予測ができるようになりましたが梅雨前線に吹き込む、湿舌と呼ばれる暖かい湿った空気の動きを12時間ごと、24時間ごとにきめ細かく市町村単位でピンポイント予測するのはまだ困難のようです。
時間を追って刻々と伝えられる被害状況。並みの台風をはるかに凌ぐ甚大な犠牲が生じてしまいました。確かに金曜日朝から繰り返しニュースで記録的な大雨が降る、とは報道されました。でも、さらにピンポイントでどのエリアが危険なのか的確な予報が出せるようになっていたら、あるいはこんな被害はわずかでも防げたのかもしれません。
地震と違って直前に予測できる時間的猶予がある事象だけに、一刻も早くニュースでこんな被害をお伝えしなくても済むようになってほしいものです。
それにしても今夜は、番組を中断して震度5弱の地震速報を入れたり、予定外の天気情報を何度も挿入したり・・・・何度も無理を聞いてくれた女子アナ、マスタールームのエンジニアの皆さんにはこの場を借りてお礼申し上げます・・・