2018年05月08日

語り部タクシーのこと

 仙台の実家に帰省し、「語り部タクシー」に乗りました。
これは、タクシーに乗って東日本大震災の
被災地を訪れるというものです。
様々な要望に答えてくださいますが、
私は、大川小学校、南三陸の志津川防災庁舎、さんさん商店街
石巻の日和山公園などを回りました。
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<大川小学校>
一緒に行った母から、私の小学校の同級生のお子さんが
亡くなったと、初めて聞かされました。
寒い中、長い間校庭で待たされ、
津波にのみ込まれてしまった子供たち。。。
現場を見て、なぜなんだ!どうしてなんだ!という想いが止まりません。
息子のような低学年の子どもであっても、少し走れば
津波浸水の青い印は、あっという間に超えられたのに!
大川小は、校舎が扇型のつくりになっていて、デザインも素敵な校舎です。
どんなに賑やかで未来がつまった幸せな場所だったんだろうと
目を閉じて、震災前の学校の様子を想ったら、涙が止まりませんでした。
今そこに、子供たちの声は聞こえません。
悲しくてなりません。

「大川小のこどもたちのお父さん、お母さんは
時間を巻き戻して、
こっちににげんるんだよと
教えてあげたかったと思います」
これは、この日一緒にまわった私の息子の日記です。

時間は巻き戻せません。
時間がたてば悲しみは薄れていくと励ます人もいるかもしれませんが、
それは、半分は当たっていて、半分は嘘。
時間が経てばたつほど、どうでもいいような
ふとした瞬間の本当に細かい記憶が思い出されて、
あっという間にどん底に落とされるような経験が
私にもあります。
時間がたてば、悲しみと日常の振り子の幅が、少しは小さくなることは
あるかもしれません。
震災は過去のことではない。ずっと続いているんだと
感じずにはいられない経験でした。
私に何ができるのか。何を伝えていけるのか。
いつも考えています。
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| 10:00 | コメント(0) | カテゴリー:杉江奏子

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