2018年03月17日
115
春もダイヤ改正の時期になると大手私鉄では新型特急や増便の華やかなニュースが溢れています。
一方で姿を消してゆく車両も見逃せない存在です。オレンジ色とグリーンの湘南カラーを纏った国鉄115系電車、首都圏では最後までこの魅力的なツートーンカラーを身に纏っていました。最後は高崎周辺の近距離需要をカバーして往年の難所、碓氷峠の発着駅横川にも度々姿を見せていました。
昭和20年代、颯爽とデビューした湘南電車80系はそれまでの国電にはなかったカラフルな塗装が反響を呼び、その後の中央線や山手線のカラーにも影響を与えたと考えられます。
東京駅ではかつて特急や寝台車に混じって静岡や浜松を目指す湘南電車も見かける様になり、電車が近距離だけの乗り物では無いことを証しました。
初代に続いて湘南カラーを身に纏ったのは急行型153系と近郊型の113系。山岳地帯を走る路線には同型の115系が大量に配備されたものでした。10年前なら静岡県内を走る姿を見かけることも出来ましたが、交流モーターの新型車への置き換えが進み全国的にも希少な存在となっています。
クリーム色に赤い帯の特急型も同様国鉄時代のトレードマークが姿を消してゆくのは寂しい限りでございます。