2018年03月30日
守らなければならないもの
新聞社、報道機関には大切にしなければならないものが山ほどあります。
情報源の秘匿~社員の生活~培って来た伝統、それに株主の利益と読者の信頼、いちばん大切な報道の自由とは誰のために何を守るために行使されるべき物なのか?映画ペンタゴンペーパーを見て考えさせられます。
ライバル紙に出し抜かれてばかりの名門紙、起死回生を図った大スクープは一歩間違えば会社の存続や社員の生活も賭けなければならぬほど、リスクに溢れたものです。でも政権を重視するあまり見て見ぬ振りは結局読者の信頼を裏切ることにも繋がります。政権を敵に回し万一機密漏えい訴訟に敗れれば、牢獄すら覚悟の決断です。締め切り時間か迫り、活字が組まれ輪転機には真っ白な新聞用紙がセットされ印刷のゴーサインを待っています。
トムハンクスにメリルストリープ、スピルバーグ監督にジョンウィリアムスの音楽!最強の組み合わせで実際にあった出来事をエンタメ作品としてどの様に描いてゆくのかが見ものです。
これから新聞社、報道機関を目指そうと言う若い人には是見ておいて欲しい作品です。
物語のエンディング、ニクソンを退陣に追い込んだあのスクープの端緒、ウォーターゲートビルが!
これはもう次回作の完成披露が楽しみで仕方あリません!