2017年12月14日
ORIENTEXPRESS
先週から何かと脚光を浴びたエルサレムの嘆きの壁。
アガサクリスティのあまりにも有名な名作で今公開中の映画オリエント急行殺人事件はここから物語が始まります。ストーリーはご存知の方も多いことでしょう。今回の注目は極力実物通りに再現された1930年代の国際列車、オリエント急行の堂々たる姿です。1960年代に撮影された007ロシアより愛をこめてからさかのぼること30年程ですが、すでに豪華列車の風格は備えています。
イスタンブールを出発後東欧諸国を駆け抜けてベネチアからスイスを経てドーバー海峡を目指します。真冬の国際列車はガラガラのはずが何故か予約で満杯。たまたま乗り合わせることになったのが名探偵ポアロ。結末はご存知の通りですが見所は美しく再現された豪華列車の内装、調度品、食堂車のメニューに小物の数々
まだまだ航空路線が未発達だった当時、西欧とトルコを結ぶ国際列車はさぞかし羨望の的だったことでしょう。おまけに長時間密室状態が続く、事件後の謎解きには絶好の舞台。日本なら今ではサンライズ出雲、瀬戸しか設定ができません。カーテンで仕切る個室もどきの深夜バスもあるにはありますが・・・・
時間を追って変化してゆく車窓も楽しみの1つですが、あいにくポアロ探偵は雪深いユーゴで途中下車。その先の車窓は残念ながら映画には登場しません