2017年12月04日

花嫁とクライマックス

ひとり夜汽車に揺られて海辺の街へお嫁に行く女性をうたった「花嫁」がヒットしたのは昭和45年の今頃。ずいぶん昔の話です。というか、ほとんどの若者は生まれる前の話。女子アナたちも同様です。

はしだのりひことクライマックスというユニットが残した最大のヒットがこの曲で、単身地方に嫁ぐ女性を叙情的に描いた歌詞は多くの共感を呼んだようです。手にした写真一枚を胸に・・・・今だったらスマートフォンの写メか、インスタ?夜汽車はいまやサンライズ瀬戸か出雲しかなく、海辺の町も米子、高松、出雲市、宍道、松江あたりに限られてしまいます。
そもそもはしだのりひこさんは一世を風靡した空前のヒット曲「帰ってきた酔っ払い」の学生バンド・フォーククルセダースの一員でした。卒業を控え記念にと作ったこの曲が3人の運命を大きく変えてゆきます。一年間の限定活動中には名曲・イムジン川も生まれています。が、グループ活動は予定通り終了。メンバーの北山修はラジオDJなどもこなしながら精神科医への道をあゆみ、加藤和彦は日本を代表する音楽プロデューサー・作曲家として名を馳せて行きます。はしだのりひこはいち早く自ら新ユニットを結成し、大ヒット「風」、「花嫁」を送り出します。

そんな昭和40年代を彩るミュージシャンでありながら、先日惜しくも逝去されました。フォークルのメンバーでは北山修だけがただ一人生き残っているメンバーとなってしまいましたが、それよりも職場にフォークルや「花嫁」を知っている年代が残り少ないという事実のほうがが悲しくもあり、寂しい今の現実です。  合掌

ヒット曲・帰ってきた酔っ払いで知られるフォーククルセダーズの元メンバーで解散後には「風」「花嫁」のヒットなどで知られるはしだのりひこさんが2日亡くなりました。72歳でした。
はしださんは10年ほど前からは病気療養中でした。

| 13:52 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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