2017年12月12日
CAR of the YEARに
ジャーナリストやプロ達が選ぶ今年の(2017-2018)日本CAR of the YEARにvolvoのxc60が選ばれました 。北欧メーカーでは初、輸入車ではVWのゴルフⅦに次ぐ快挙です。
XCシリーズはSUVブームのど真ん中を狙った中核車種。ゴルフに比べると数ランク上級のちょっと贅沢なゲルマン系RVと言えるかもしれません。年収が850万円位あったら、こいつで愛犬共々キャンプに出掛けたり帰省もこれで往復したり、一台で何でもこなせるオールラウンダーです。
さて、スポーツカーを土台にした実用的なワゴンのルーツをたどると実はボルボの名車に行き着きます。
こちらはvolvoのクーペをワゴンに仕立て直した歴史的名車1800ES。シューティングブレークの名で呼ばれ今も人気の逸品です
こちらはvolvoのクーペをワゴンに仕立て直した歴史的名車1800ES。シューティングブレークの名で呼ばれ今も人気の逸品です
それまでは質実剛健名車作りが売り物だったボルボが60年代に送り出した美しいイタリアンデザインのクーペが1800Pでした。ベースとなったのはアマゾンと呼ばれる名車121系ずんぐりした車体は70年代まで生産され、日本のサーフィンブーム初頭にはフォルクスワーゲンのカブト虫と人気を分け合った隠れ名車でもありました。
その頃のボルボといえば3点式のシートベルトを世界で始めて開発・標準装備したことで有名。後ろ向きのチャイルドシートもこの車からでした。
そんなボルボにイタリアンデザインのクーペが加わり、程なくしてこれにワゴンの機能を付加しようということになりました。きっかけはアストンマーチンDB5を土台にしたシューティングブレイク。長いルーフの下にはライフル銃や獲物の鹿や熊なら畳まずに乗せられそうな荷室が設けられています。結局市販は実現しませんでしたが、ボルボには多大な影響を与えたとされています。そして、ボルボのシューティングブレーク「1800ES」のデビュー
現在はワゴンが主役のボルボ、そのルーツは意外にも手の届きそうな過去にあったのです。