2017年10月24日
不思議な不一致
きょう日比谷線の車両が地下を走行中、窓ガラス1枚が突然粉々に割れる事故がありました。投石や敷石の巻き上げがあり得ない地下区間、いったい何が起きたのでしょうか?
情報を総合すると大きな音と共にガラスにひびが入り見る間に割れたということで、瞬間的に破損した様ではなさそうです。破片の大半は車内側に飛散、破壊までに時間がかかったのでけが人がいなかったのは幸運でした。
そういえば・・・・・・・・
ほぼ一ヶ月前にこんなことがありました。33日前の出来事でした。
JR東海道線で木曜の朝発生した窓ガラスの破損事故、同じ日には東急でも同じように窓ガラスに網目状のひびが入る事故が・・・・
どちらも投石のような痕跡は見当たらず、原因は調査中ということです。奇しくも同じ日に起きた謎の破損事故・・・・実は両者とも車両形式こそ違うものの同じJR通勤電車をベースに開発された車両が使われていました。
JRは東海道の主力、231系電車。東急は同じルーツを持つ東横線の主力、新5000系です。
どちらもJR209系通勤電車を範にとった新世代軽量ステンレス車体で割れたガラスのサイズも配置もほぼ同一・・・・粉々にひびが入る強化ガラスタイプの材料も同じ納入元から供給された可能性があります。あるいは同じ時期にかなり近い製造工程を経て夫々の工場に供給されたことも考えられ、もしかすると同じ工場で同じ時期、同じロットで生産された可能性だってあります。
このタイプの窓ガラスは京浜東北線に投入されていた209系通勤電車がモデルになっています。一両当たり片側に3面、両側で6面の大型の窓ガラスは座席にして4人分ぐらいの幅があり、当初は開閉できないはめ殺しだったために、長時間のイレギュラー停車では気分を悪くする乗客続出で開閉式に変更を余儀なくされたいきさつがありました。今でもりんかい線70系の車両の一部にその名残を見ることができます。
直射日光を避けるブラインド・カーテンの類を省略し、熱戦吸収ガラスのみにしたことも災いしているかもしれません。今や首都圏のJRの大半の車両がこのタイプに替わり、例外の通勤電車を探すほうが難しくなりました。
破損の直接原因はまだ不明ですが、同じ理由で同じ日に壊れたとしたとすれば非常にレア・ケース。一刻も早く破損理由を解明してもらいたいものです。
・・・・・・実は今度の日比谷線で最も違う点は地下鉄区間だったことのほかに車両タイプが全く違う東武20800系車両で窓の形も大きさも全然違う点にあります。
破損の原因も同じとは限りません。もし、万が一人の意思が介在していたとしたらこれもまた問題ですが今のところそれを裏付けるような証言はまだ、見当たりません。
原因究明にはどれくらい時間がかかるか見当もつきませんが、判明した原因がニュースとして取り上げられるかどうかも判りません。うやむやになって忘れ去られることの方が遥かに恐ろしいと思いますが・・・・・