2016年12月23日
14歳の花嫁
フェルゼン伯爵、エリザベート、王家の首飾り・・・・・マリー・アントワネットを取り巻くエピソードは戯曲のネタにも事欠きません。政略結婚で故郷を永遠に離れ、フランス王室に嫁いだマリー・アントワネットは乗馬をたしなみ、狩猟に興じるアクティブな娘だったようです。身の回りにもそんな女性いますよね・・・・・・
広大なベルサイユ宮の浴室、リビングから庭園内の一画を自らデザイン、宝飾品、衣装はもちろん搬入される家具類も自ら発注。お気に入りのビスケットを焼く窯も納入させたという凝りようです。
そんな、マリーの生涯を振り返るマリー・アントワネット展がいま、52階の森美術館で開催中です。海外で催されるのは今回の日本が初めて、改めて激動の半生を振り返ることができます。
写真も電気もない時代、記録された顔はほとんどが絵画ですが、写実的な技巧でリアルに描かれています。色白の肌に大きなブルーの瞳、広い額の美しい容姿は今でいえばおちょぼ口にした春香クリスティーンでしょうか?。
ほとんどが2次元の絵画に残されたマリーの顔だちですが数少ない3D;立体造形「ウェヌスに扮したマリー・アントワネット」にも残されていました。首から下をヴィーナス像に、首から上はマリーをモデルにした素焼きの像を見た本人はいたくご立腹だったとか!写真よりもよりリアルに再現された顔だちは評判に違わず美しいものでしたが体つきはちょいぷよ一歩手前だったかもしれません。
贅を尽くした宮殿での生活や浮き沈みの多い子育て・・・・やがて彼女の生活をフランス革命の荒波が呑み込んでいきます。あとは教科書に多く語られた通り・・・・彼女が断頭台に登った直前に書かれたエリザベート宛の手紙や最後にはいていた短靴の中敷きに記されていたメモ......歴史の証人たちをこの目で確かめることが出来ました。
一通り見終えてお土産コーナーを見回すと、見慣れたこんな商品が・・・・
マリーの名前は伊達ではなく、彼女が好んで食べたというビスケットのテイストが再現されているそうで、納得!ごちそうさまでした