2016年09月25日
五大ウィスキー制覇
仕事の後のウィスキー三昧も今週でおしまい。いよいよ世界の五大ウィスキー(¥1000)制覇です。
が、その前に
スコッチウィスキー二種
バランタインとマッカラン、どちらもおなじみのスコッチウィスキーブランドです。言ってみれば正面対決、でもその個性はとっても対照的です。
透明感があって、奥深くに芯の強いモルトウィスキーの個性が感じられるマッカラン。反面口に含んだとたん賑やかにバラエティ豊富なフレーバーが拡散するバランタイン、ブレンドウィスキーの典型例かもしれません。
わかりにくいのを承知で女の子に例えてみましょうか・・・・一見、ナチュラルなフツーの娘に見えるのだけれどなかなか本音を掴みづらい、意外と一筋縄ではいかない娘がマッカランだとすれば、ハイテンションで八方美人、誰とでも馴染みやすいように見えて実際は案外ナイーブな性格の持ち主のバランタイン・・・・・・・・・・(どちらも扱い辛いって・・・?)
アイルランド対決は
いっぽうで、ある意味本家本元の真向対決、ともいえるのがアイルランドの二大ブランド。ウィスキー発祥の地とさえも言われる土地だけに期待が高まります。
まずはキルベガン、スモークフレーバーを前面に押し出したり、強烈な個性を主張するでもなく、万人向きのさらりとしたマイルドな感触・・・・ちょっとだけ「白州」にも似た味わい、ニッカでいえば「宮城峡」がちょっとだけ近い印象かもしれません。両者の中間とでも言いましょうか
半面左の『カネマラ』はスモーキーな燻した麦の風味が特徴、と言ってもラフロイグほど強烈な個性ではなく、こちらもやや大衆向けといった感じです。
どちらもスコッチの個性派たちに比べると少し、控えめな印象を受けますが万人受けを狙うなら仕方のないところ。もしもこちらがクイズに出題されていたら難しいことこの上なかったかもしれません。
いよいよ五大ウィスキー比べの旅
仕上げに選んだのは豪華5大ウィスキーの飲み比べセットです。真ん中の「響」を挟んで左側にスコッチ二種、右は北米大陸の二種、アメリカ、カナダ代表です。
左端のカネマラも、二番目のラフロイグ同様ピートで麦を燻したスモーキーフレーバーの強い個性が魅力です。ラフイログほゅどは強い個性を主張しませんが。
今回の飲み比べシリーズで最も印象深いラフイログは自動車に例えるならば英国車。それも本革のシートが香るクラシックカーです。木目のインテリアとステアリングを握れば、冷たい感触にもかかわらず、なんだかあったかい居心地の良さを覚えてしまいます。
他方、右側バーボンの最右翼、二番目のメーカーズマークはトウモロコシ由来の独特の柔らかい甘さと意外な芯の強さが特徴です。右端のカナディアンクラブも基本はバーボンに似ていますが、ややマイルドにして優しくした感じ。どちらも水で割ったりしないで豪快にがぶ飲みするのが一番美味しい飲み方なのかもしれません。
そして、いよいよ真打、真ん中の響です。ブレンドウィスキーの魅力を余すところなく併せ持ったバランスの良さ、最初に口に含んだ時の華やかな甘さとゴージャスさが印象的です。渋さ、甘さ、芳醇さがすべて一時に口に広がる印象は、英国の高級車に乗り込んだ時のようなインパクト。アメ車では決して味わえない品格が感じられます。
と、まあ好き勝手な印象を書き連ねてきましたが、感想はあくまでも個人的なものです。今回のショップが終わっても飲み比べセットは銀座のお店で体験できます・・・・・・・・・・遠回りして帰宅するか・・・・
ウィスキーヒルズの季節を待たずして飲み比べが堪能できた2016年秋、天気に恵まれなかったって?個人的には汗もかかず、快適この上ないいシーズンでした